旧大浜小学校の校舎(現在の大浜スイーツアカデミー)

FEATURE / LOCAL × REAL BUSINESS

FROM MEMORY TO INDUSTRY.

学校が閉じた。
だから、産業を始めた。

127年、地域の子どもたちが通った大浜小学校。2019年、最後の児童たちを送り出して閉校しました。
本気モードは、その場所を「保存するだけの廃校」にせず、次の仕事が生まれる場所へ変えることを選びました。

思い出を消さないために、
建物を残すだけでは足りない。
次の世代が使う理由をつくる。

LOCAL ASSET TRANSFORMATIONREACTIVATED
2019 / CLOSED SCHOOL

旧大浜小学校

児童数減少により閉校。地域の記憶を持つ校舎と校庭が残る。

MEMORY / BUILDING / TREE / COMMUNITY
2023– / LOCAL INDUSTRY

大浜スイーツアカデミー

製造、雇用、EC、直売、物流、ふるさと納税へつながる産業拠点。

MAKE / WORK / SELL / DELIVER / CONNECT
ASSET → INDUSTRY → LOCAL GDPOHAMA / MITOYO

01 / LOCAL DOES NOT MEAN SMALL

「地方だから仕方ない」を、
事業に変える。

人口が減る。子どもが減る。学校が閉じる。働く場所も減っていく。大浜小学校の閉校は、一つの学校だけの問題ではなく、地方が直面する構造の一部でした。

しかし、閉校した場所には、建物だけでなく、土地、歴史、地域の記憶、人との関係があります。それを「使われなくなった資産」と見るか、「次の産業をつくる資源」と見るかで未来は変わります。

本気モードが大浜で試しているのは、廃校リノベーションそのものではありません。地域資産を事業へ変え、雇用をつくり、商品を外へ売り、地域へお金と人を戻す仕組みです。

廃校再生ではない。
地域産業の再起動。
SCHOOL HISTORY127年

地域の学び舎として歩んだ歴史。

CLOSED2019

大浜小学校が閉校。

REOPENED2023

大浜スイーツアカデミー開校。

02 / HISTORY OF OHAMA ELEMENTARY SCHOOL

ここは最初から、
工場だったわけじゃない。

大浜小学校の時間を消して新しい施設を作るのではなく、その歴史の上に次の用途を重ねます。

旧大浜小学校の体育館(閉校式が行われた場所)
OLD OHAMA ELEMENTARY SCHOOL / GYM閉校式が行われた体育館。
その空間は、今も残る。
1892 / MEIJI 25

大浜尋常小学校として開校。

KSB瀬戸内海放送の閉校報道では、1892年に大浜尋常小学校として開校したと記録されています。その後、6,000人を超える卒業生がこの学校を巣立ちました。

100+ YEARS

学校は、地域の中心だった。

授業を受けるだけの場所ではなく、運動会、発表会、地域行事、人が集まる記憶の場所。明治・大正・昭和・平成と 4 つの時代を越えて、地域の子どもたちの成長を見守ってきました。

建物には、使ってきた人の記憶が残る。
2019 / CLOSING

127年の歴史に幕。

2019年3月19日、閉校式。KSBの報道では、最後の児童11人と卒業した地域住民ら約100人が出席し、学校との別れを惜しみました。

AFTER CLOSURE

校舎は残った。
次の役割は、まだなかった。

閉校した瞬間、地域の価値が消えるわけではありません。一方で、使い続ける仕組みがなければ建物は止まったままです。約2万平方メートルの跡地は一般競争入札にかけられ、本気モードが落札して2023年4月に取得しました。

2023 / RESTART

大浜スイーツアカデミー開校。

本気モードは旧校舎を改修し、2023年7月からスイーツの製造を始めました。地域の記憶を守りながら、新しい産業と雇用が生まれる製造拠点です。

「学校がなくなった場所」に、もう一度毎日人が通う理由をつくる。

参照:KSB瀬戸内海放送(2019年3月19日) / 四国新聞社 COOL KAGAWA(2024年11月29日) / 大浜スイーツアカデミー「大浜小学校の歴史」

03 / THE LAST SCHOOL YEAR

閉校は、数字ではなく
人の出来事だった。

だからこそ、再利用するときも、建物だけを見てはいけないと考えます。

MARCH 2019

最後の「なかよしイレブン」。

KSBの閉校式報道では、最後の児童は11人。卒業した地域住民ら約100人が集まりました。在校生の11人は、自分たちを「なかよしイレブン」と名乗っていました。

LAST STUDENTS11
GRADUATES6,000+
なくなる場所を、
「過去」にするか。
次の仕事へつなぐか。

この問いが、大浜スイーツアカデミーの出発点です。

04 / 600 YEARS OF MEMORY

校舎より長く、
この場所を見てきた木がある。

旧大浜小学校の校庭に立つ大楠は、学校時代から現在まで場所の時間をつなぐ象徴です。

旧大浜小学校の校庭に立つ大楠と、本気モードの仲間たち
SYMBOL TREE / OHAMA推定樹齢 約600年の大楠。

THE TREE STAYED.

学校が変わっても、
大楠は残った。

大浜スイーツアカデミーのブランドストーリーでは、校庭の樹齢600年の大楠を、ブランドの魂として紹介しています。ロゴにも、この楠の葉と花が描かれています。子どもたちを見守った木は、今はここで働く人と新しい挑戦を見守っています。

地域には「この大楠を守り、この地を大切にしてくれる人に引き継いでほしい」という思いがあったことも、「大浜小学校の歴史」で語られています。

新しくすることと、
過去を消すことは同じではない。
MEMORY学校時代の記憶を残す
CONTINUITY次の用途へ時間をつなぐ
SYMBOL地域の象徴を守る
IDENTITY場所そのものをブランドへ

05 / FROM SCHOOL TO INDUSTRY

廃校を「施設」に変えるだけでは、
地域は動かない。

大浜では、場所を製造拠点にしたあと、販売・物流・地域流通まで接続していきました。

01 / PLACE

旧校舎を活かす。

学校として使われなくなった土地・校舎・体育館を、新しい用途へ。

ハコを壊さず、次の機能へ。
02 / INDUSTRY

製造を置く。

チョコレート、焼き菓子、ケーキ等を作る製造拠点へ。

イベントではなく、毎日動く仕事を置く。
03 / EMPLOYMENT

地域で働ける。

製造だけでなく、販売、物流、EC運営など複数の仕事へ広げる。

人が通う理由をつくる。
04 / MARKET

地域外へ売る。

ECやふるさと納税を使い、大浜の外から需要と資金を取り込む。

地域内消費だけを市場にしない。
05 / REAL STORE

地域にも開く。

旧体育館入口にはMOZAIKストアーを設け、スイーツと三豊の地域商品が集まる場所へ。

工場を地域との接点に。
06 / CONNECT

別事業へつなぐ。

OEM、物流、ふるさと納税、観光など、製造を他の事業レイヤーへ接続。

一施設から、地域経済の流れへ。

06 / LOCAL EMPLOYMENT

学校へ通った人が、
今度は仕事で通う。

大浜スイーツアカデミー公式ページでは、旧大浜小学校の卒業生が現在その校舎で働いていることも紹介されています。

本気モードで働く仲間(創業10周年の集合写真)
LOCAL EMPLOYMENT / HONKI MODE働く場所が、
地域に戻ってくる。

WORK CLOSE TO HOME.

「地域に仕事がない」を、
少しずつ変える。

ビジネス香川(2023年12月)の記事では、大浜地区では高齢化・過疎化が進み、地域住民の雇用先が少なくなっていたことが設立背景として語られています。遠方への通勤が難しい人もいるなか、思い出深い旧小学校で雇用を生むという発想から製造拠点づくりが始まりました。

地域の回覧板を通じて「働きませんか」と呼び掛けたところ反応は良く、30代から60代以上まで広い世代の雇用を想定していたことも報じられています。

MANUFACTURING製造・加工
SALES販売・店舗
LOGISTICS物流・出荷
EC通販・運用

「この町には働ける場所が少ない」と思っていた学生が、ここで 3 年働いています。その話は社員紹介にあります。

大浜スイーツアカデミー公式ページには、旧大浜小学校の卒業生がこの場所で働いていることも掲載されています。場所の記憶と新しい雇用が同じ地点でつながっています。

07 / BACK TO THE COMMUNITY

工場になっても、
地域から閉じない。

2023年夏には、創業記念祭として地域の方々と「大浜まつり」を開きました。地元の祭りや例大祭にも参加しています。

地域イベントで人が集う大浜の体育館
COMMUNITY SPACEもう一度、
人が集まる場所へ。
FACTORY × COMMUNITY

産業拠点であり、
人が集まる場所でもある。

製造拠点に変えたからといって、地域の人が近づけない場所にする必要はありません。大浜まつり、MOZAIKストアー、工場見学、地域イベントなど、学校時代とは違う形で人がまた集まる導線をつくります。

大浜まつり

2023年夏、創業記念祭として地域の方々と開いた夏祭り。

MOZAIKストアー

2024年3月、体育館の入口フロアを改装して開いた直売店。スイーツ・パン・野菜・弁当など三豊の「おいしい」が集まる。

工場見学・視察

商品を作る現場だけでなく、廃校活用・地域産業モデルとして外から人を呼ぶ。

08 / LOCAL ECONOMIC LOOP

大浜で作って、
大浜の外からお金を戻す。

この特集で、いちばん伝えたい流れです。

01 / ASSET

地域資産

廃校、土地、歴史、人、瀬戸内の素材。

02 / INDUSTRY

製造

地域の中に毎日動く産業を置く。

03 / JOB

雇用

製造・販売・物流・ECの仕事へ。

04 / PRODUCT

商品

地域の外へ届けられる価値へ変換。

05 / MARKET

全国市場

EC・OEM・ふるさと納税へ。

06 / VISIT

人流

直売・工場見学・観光で人を呼ぶ。

07 / RETURN

地域へ戻る

売上、仕事、関係人口を地域へ。

廃校を埋めるのではなく、
経済の流れを置く。

製造だけでも、イベントだけでも、ECだけでもなく、それらを一つの流れにする。大浜スイーツアカデミーは、本気モードが「地方社会OS」と呼ぶ構造の生産レイヤー起点です。

09 / REUSABLE MODEL

大浜だけの美談で、
終わらせない。

他地域で同じ建物を作るのではなく、「地域資産から産業を起こす考え方」を再利用できる形にします。

01 / ASSET

眠っている資産を探す。

廃校、空き施設、土地、地域ブランド、人材など。

「古い」ではなく「まだ使える資源」。
02 / INDUSTRY

毎日動く産業を選ぶ。

イベント利用だけでなく、雇用と売上が継続する事業を置く。

利用率ではなく事業性を見る。
03 / JOB

地域の人が働ける設計。

年齢・経験・移動距離を含め、その地域で働きやすい工程を考える。

建物ではなく、人から設計する。
04 / MARKET

地域外需要を取る。

EC、観光、ふるさと納税、法人流通など外部市場とつなぐ。

地域人口を市場上限にしない。
05 / SYSTEM

複数事業を接続する。

製造・販売・物流・データ・AIまで運用を一つの構造へ。

単発事業から地域OSへ。
これは大浜での経験から整理した本気モードのモデルです。廃校の条件、地域人口、産業、行政制度、建物状態は地域ごとに異なるため、「大浜をそのままコピーする」ことを提案するものではありません。
そのうえで、ノウハウを抱え込むつもりはありません。視察も、共有も、連携も受けています。建物の選び方、改修で詰まるところ、許認可、人の集め方、そして「作ったあとどう売るか」。実際にやった人間しか知らないことがあります。

LOCAL / HONKI MODE

廃校から、
地方の未来をつくる。

学校を元に戻すことはできない。
でも、その場所が地域に必要とされ続ける未来は、もう一度つくれる。

HONKI MODE株式会社 本気モード
HONKI MODE株式会社 本気モード

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